今回は、当メディアの運営者である私shimaが、かつて体験した転職の内容をご紹介します。
本記事を読むメリットは以下の通りです。
- 介護士の転職の手順が分かる
- 地方老舗法人のデメリットが分かる
- 大手介護企業のメリットが分かる
- 転職で年収100万上げる方法方法が分かる
内容は、前回の転職から5年後の話です。以前の転職内容が知りたい方は、以下の記事を読んでみてください。
では本題に入っていきます。
2011年〜2016年まで5年間勤務した老舗法人の特養
2016年当時、私は広島市のとある老舗法人の特養に勤務をしていました。
当時のステータスは以下のようなもの。
- 介護経験は8年ほど
- 資格は介護福祉士とケアマネ
- 妻と子供2人扶養
- 毎月の手取りは24万前後(夜勤月に4〜5回)
- 年収は380〜420万円ほど(賞与年4.15ヶ月)
広島市内では比較的歴史ある法人で、設立30年は過ぎていたと思います。自宅からも近く(歩いて15分ほど)、給料も以前よりは上がったのでそこまで不満はありませんでした。
ただ、一族経営(家族経営)だったこともあり、キャリアアップの選択肢は少なく、一部の上に気に入られた人が昇進していく流れでした。昇給も年に数千円程度で、主任などの役職手当も3,000円〜5,000円が相場という現実。
あとは、残業代がまったくと言っていいほど支給されません(申請しても却下)基本は、上司からの指示がない限りは残業はNGという方針。しかし現実は、遅番業務が押したり、記録やモニタリングなどのPC業務は、ほぼ時間外でしてました。
もちろん、残業代が支給されたことはありません。そういったことが続いていたので、「このままここにいても時間を無駄にするだけだ」と判断して、転職を決意しました。
大手保険会社が他社の介護事業を買収したチャンスを逃さなかった
うる覚えですが、たしか2015年頃に、大手保険会社がある企業の介護事業を買収しました。気になって求人を調べてみると、家から自転車で通える距離に施設があり、そこは以前から目を付けていたところでした。
と言うのも、買収される前から、その施設は給与形態が良く、確実に今より年収が上がることは分かっていました。ただ気になる点として、昇給と退職金の制度がなかったので、初年度は給料上がってもその後はどうなるんだろうという思いで応募しませんでした。
(入社して既存の職員さんに聞いたら、やっぱり当時はブラックだったそうです)
しかし、今回その大手保険会社から買収されたことで、昇給も退職金制度も追加され、さらに手当などの給与面が改善されていました。つまり、以前より給与形態が良くなっていたということ。その後は迷う暇もなく、応募の電話をして面接予定を入れました。
募集要項に詳しい給料や条件面が記載されていたので、安心して応募することができました。
当時は「転職サイト」の存在を知らず、転職活動を自分で全て行ってました。
今だったら、転職サイトを利用することで、条件交渉や面接日程の調整などのサポートを受けながら、効率良く転職活動をするでしょう。
大手介護企業の面接内容とは?
大手介護企業の面接で、今までと大きく違った点は、「適性検査」があったこと。検査と言っても、心理テストのようなもので、質問に対してYes or No、または選択肢の中から答えを選ぶというものでした。
特に正解があるわけではなく、検査を通して介護職に向いているかをチェックするものになります。具体的には、虐待する可能性があるか、人間関係でトラブルを招きやすいかなどが分かるようになっています。
私自身も、この会社で採用担当を任された際に検査の結果をチェックしていましたが、基本この検査の結果が良くない場合は、採用していません。
実は以前、面接時の印象はすごく良かった人がいましたが、適性検査の結果は良くありませんでした。それでも、面接時の印象を重視して採用しました。しかし、時間が経つにつれてほころびが出始め、結局他スタッフとのトラブルなどもあり、1年も経たないうちに退職となりました。
適性検査は、その人の本性を暴くツールとして優秀と言えますね。
その他の面接内容に関しては、通常の面接と大きく異なる点はありませんでした。当時の転職の理由がキャリアアップだったため、条件面について詳しく聞くと、丁寧に給与形態や手当について説明してくれました。
面接時の質問に関しては、以下の記事を参考にしてみてください。
老舗法人と大手介護企業の待遇の違い
以前いた老舗法人と、今回の大手介護企業の待遇の差は、以下の通りです。
比較対象 | 老舗法人の特養 | 大手の有料老人ホーム |
月収(手取り) | 24万 | 30万 |
賞与 | 年間4.15ヶ月 | 年間2ヶ月 |
年収 | 400万ほど | 450万(MAX 510万) |
年間休日 | 107日 | 110日 |
希望休 | 3日まで(有休取れる) | 基本3日(相談次第でそれ以上可能) |
残業 | 書類関係はサービス残業 | 1分単位で支給される(月20時間程) |
各種手当 | 住宅手当(15,000円) 扶養手当(10,000円) 夜勤手当(5,500円) 資格手当(10,000円)など |
住宅手当(10,000円) 扶養手当(50,000円) 夜勤手当(5,000円) 資格手当(20,000円)など |
扶養手当や資格手当などが充実しており、給料はかなり上がりました。年収にすると、以前よりも100万以上アップするという嬉しい誤算でした。
しかも、以前の職場にあったサービス残業がゼロになり、1分単位で残業代が支給されるようになったので、無駄な時間がなくなりました。実労働時間は減りましたが、給料は大きく増える結果になり、転職して本当に良かったです。
ちなみに、老舗法人での勤続年数は5年で、退職金は48万ほどだったと思います。介護業界の退職金は「1年で10万弱」が相場ですね(私調べ)
あと、大手介護企業の良かった点は、入社後すぐに2週間の研修があったこと。研修は東京の本社で行われ、その間は近くのホテルで泊まりながら通うという形でした。
介護経験は10年近くありましたが、改めて介護の基本を講師の方々から学べる機会を持てたのは、今考えても貴重な経験でした。さらに言うなら、介護技術を学びながら給料も貰えるという、なんともおいしい時間でしたね。
まとめ
私の転職体験談はいかがだったでしょうか?私が過去に犯した過ちや、非効率な転職活動が、今後のあなたの転職に活きることを願って書かせていただきました。
今回の記事のポイントとしては…
- 大手で働くことは多くのメリットがある
- 仕事量や責任と給料は比例しない
- 転職するだけで年収100万アップは可能
- 募集要項が適当なところはおすすめしない
ぜひあなたの転職活動の参考にしてみてくださいね!
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